あかさたの最近の仕事
2007-05-03 00:42 :
.NET Framework と動的言語

最近、.NET の事情を追っかけていなかったので、今日は少し追っかけていました。最近、Java の世界では JRuby が盛り上がっていますが、.NET の世界でも動的言語の勢いがかなり強いようです。Jython や IronPython の開発者である Jim Hugunin のブログを読んでいたら、.NET における動的言語の取り扱いがなんとなく見えてきました。
Jim Hugunin's Thinking Dynamic
http://blogs.msdn.com/hugunin/archive/2007/04/30/a-dynamic-language-runtime-dlr.aspx
上記のブログで、私が気になった点を抜き出しておきます。
1. CLR(Common Language Runtime)について
上記のブログでは、CLR の利点を二つ挙げています。一つは、プログラミング言語を簡単に作れるようになったことです。これは、CLR が言語を作るうえで技術的に難しい点(GC だとか JIT だとかセキュリティモデルだとか)をすでに実装しているからだそうです。もう一つの利点は、異なるプログラミング言語をシームレスにつなげるようにもなったこととのことです。
2. CLR と DLR
IronPython で示したとおり、CLR は動的言語をよくサポートしています。さらに、CLR 上で動的言語を作りやすくするために、動的型システムなどを実装した DLR(Dynamic Language Runtime)というものを作るそうです。DLR の上で、Python、JavaScript、VB Script、Ruby を実装するそうです。
3. DLR と Silverlight
DLR は Silverlight にも搭載されるそうです。サーバもクライアントも Ruby で書けるなら、全てを Ruby に・・・と、夢のような世界が!
※ Silverlight とは、MS 版 Flash みたいなものです。
もちろん、DLR だけであれば、Java の世界にも似たような動きはすでにあったのでそれほど驚きはしませんが、Silverlight に乗っかってくるとは知りませんでした。(って、どれだけ世情に疎いんだ私は。orz)Kodougu を書いているときも、Ruby と JavaScript を行ったり来たりして最悪だったのですが、この世界が実現されればそういうことからも解放されそうです。
技術的なコンセプトはすばらしいので、後は政治的な理由から Linux は仲間はずれ(Silverlight は Mac の Safari にも対応するらしい)とかそういう馬鹿馬鹿しい現象がおきなければ良いのですが。。。
Posted by あかさた(編集)
2007-03-08 06:37 :
Ruby.NET Compiler を触ってみた

Ruby プログラムを .NET Framework 2.0 上で動作する DLL/EXE に変換する Ruby.NET Compiler ソフトウェアがあります。気になったのでちょっと調べてみました。
本記事は、Gardens Point Ruby.NET Compiler Beta Release(February 2007)に対応しています。
■ 知りたいこと
・ 既存の Ruby ライブラリが使えるか
・ 既存の .NET ライブラリが使えるか
・ 既存のアプリケーションに組み込めるか
・ ライセンスは使いやすいか
・ 安定度はどれくらいか
・ 開発は活発か
■ 調査結果
・ 既存の Ruby ライブラリが使えるか
実装していないようです。実装予定があるかどうかも不明です。
・ 既存の .NET ライブラリが使えるか
次のリリースで対応する(したい)ようです。
・ 既存のアプリに組み込めるか
ちゃんとコードは追っていませんが、高い頻度で動的に書き換えるのはパフォーマンス的にネックになりそう(※)ですが、それほどでなければ大丈夫そうです。
※ コンパイラであるためです。ただ、IronPython もコンパイル可能でわりと動的に書き換えてもそれほどパフォーマンスでネックにはならないので、このツールもこなれてくれば大丈夫ではないかなと楽観しています。IronPython を組み込む際は、ランタイムのロード時間のほうが問題になりました(IronPython というよりは .NET 系全般の問題)。ゲームとかリアルタイム性が必要なアプリの場合は、ランタイムを呼び出すタイミングをコントロールする必要があります。
(IronPython では、WinXP/P4 2.8GHz/1GB の PC で秒間 50 フレームで HelloWorld をパースさせたら CPU 使用率が 100% になった <- あたりまえ^^;)
コンパイラなので、既存のアプリに組み込むことは想定に入っていないのか、プログラミングインタフェースは、まだ整理されていないように見えました。IronPython のように 1 行で組み込むというわけにはいかないという印象を受けました。
・ ライセンスは使いやすいか
BSD ライセンスに近い印象を受けました。このページの Licensing という箇所を参照してください。以下の内容が書かれています。というわけで結構使いやすいのではないかと思っています。
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Posted by あかさた(編集)

2007-05-19 18:44 : clinamen
5月に入ってgardenpointのruby.netが更新されてましたよ。
2007-05-20 20:54 : あかさた
情報ありがとうございます。
リリースドキュメントを読む限りはまだ、他の言語との連携は実現されていないようなので、次回のリリースが本番かもしれませんね。ただ、今回のリリースも Visual Studio との連携など重要なものを含んでいるので、後で時間のあるときにでもさわってみたいと思います。