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あかさたの最近の仕事

2007-01-18 02:22 : 「 ローマは気候変動で滅びたか?」を読んだ このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク


ローマは気候変動で滅びたか?」を読みました。私はまだ読んでいませんが、塩野七生さんのローマ人の物語の最終巻が出たことに関する考察が、他のブログで出てきたので、弾さんがそれに反応して書かれているようです。

経緯を簡単にまとめてみましょう。

以下のブログ(raurublock さん)で、「塩野七生の悪いところは「キャラ萌え」の癖があるところです。」と書かれた。
http://d.hatena.ne.jp/raurublock/20070115/1168788415

弾さんは以下のように反応しています。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50740929.html

弾さんのブログを受けて、以下のブログでは「国家萌え」というなかなか面白い表現を使っています。ある意味、塩野さんの作品の性質を一番よく表している気がします。
http://blog.goo.ne.jp/evergreen_1978/e/af60af09d4d41cd47f14a67c69297b1c

そもそも、塩野さんがキャラ萌えになっておかしくなるのは、ユリウス・カエサルを取り扱うときぐらいで、ローマ人の物語や海の都の物語は、割と個人に依らない書き方をしているように思います。とはいえ、raurublock さんの書かれているような視点(環境要因を重視する姿勢)はすごく大切です。最近は、歴史関係は理系と融合することで面白い成果がどんどん出ています。小説にも取り入れていってほしいものです。(もっとも、小説に専門家のような広くて深い分析を期待するのも難しいし、面白くはないとは思いますが。)

どうもローマが滅びた理由というのは、複合的なものが絡んでいて、とてもですが私には説明することができません。この議論で出てきたローマが滅びた要因を以下にまとめてみます。(実際には要因は数え切れないほどあるのでしょう。貧富の差の拡大とか、傭兵制度とか、ローマ市民権の取り扱いとか。)
1. ローマのキリスト教化(by 弾さん)
2. 森林伐採(by 弾さん。でも、最大要因とはみなしていない・・・?)
3. 寒冷化(by raurublock さん)

(1) は、良いときのローマ人(※)であればローマは継続したという考え方になるでしょうか。それとも、他にもっとよい選択肢があり得たということでしょうか。仮に前者だとすると、塩野さんの海の都の物語を読むと感じるのですが、仮にローマ人がローマ人であり続けても永続的には維持できないのが国家というものだと感じます。

(2) とか (3) は、国家の疲弊には影響しますが、国家を滅亡に導くには人の手が必要です。もっとも、本当に環境変化で滅びてしまった国家もあるようですが、ローマのケースは当てはまらないでしょう。でも、国家の疲弊(制度疲弊など)はある意味、国家の滅亡の本質的な要因という気がします。もしかして、(1) もそういう流れで解釈するのかな・・・?

※ スキピオ・アフリカヌスのいた時代でしょうか。それともカエサルの時代でしょうか。ローマが一番よかった時代というのはいつだったんでしょうね・・・?

うーむ、早く最終巻を読まねば。
[歴史] ローマ史 参考
コメント

2007-01-18 18:26 : まーちゃん
なるほどー、そういう説もあったのかー!
塩野さんの本は読んだことがないからわからないんだけど、「キャラ萌え」って・・・笑

ローマのように力のある国は、やはり複合的なものが絡んでのことなんでしょうね。
日本は大丈夫かしら・・・

2007-01-18 19:48 : あかさた
>ローマのように力のある国は、
>
どんな国でも同じだと思いますけどね~。

>日本は大丈夫かしら・・・
>
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

2007-02-06 16:40 : TRIPLE
ブログへのリンクありがとうございます
塩野さんは歴史を通じて"人間性とは何か?"ということを書きたいのかもしれません。
"人間性"に主眼を置いているので、歴史上の人物とともに国家の制度やインフラを書かないと片手落ちだと考えているのでしょう。
国家の制度やインフラというのは所詮"人間が作りだしたもの"にすぎないのですから。
まぁ、塩野さんに"科学的"な考察を求めるのは要求しすぎだという気もしますが(笑)

さて、ローマ滅亡の原因ですが私はローマ帝国末期のインフレに興味を持っています。
インフレが起こったということは人々の欲望>生産力という状況が起こっていると推察されます。
で、この不均衡を是正するためには人々の欲望を抑え、生産力を上げなければなりません。
で、私が思うに生産力を上げるというのはなかなか難しい。
いみじくもマルクスやマックス・ウェバーもいっているとおり、奴隷の供給が少なくなったことで生産力を劇的に上げることは難しくなっていたと思います。
気候の変動は生産力の拡大にマイナスの影響を与えたのは確かでしょう。
で、時のローマ皇帝が取った政策が禁欲的なキリスト教を導入することで人々の欲望を抑えようとしたのでしょう。
ですが、ローマ皇帝の意に反してキリスト教は毒が強すぎて結局は帝国を滅ぼすことになったと(笑)

以上が、私の仮説(妄想ともいう)です。
ローマ滅亡原因の議論とその結論は、時代によって変わるもので、その時代の雰囲気を表しているのかもしれませんね。

2007-02-06 21:44 : あかさた
コメントありがとうございます。

塩野さんのローマ人の物語を読むと、法律に関する説明とインフラに関する説明が多いことに驚きますね。通常の歴史小説では考えられないですから。塩野さんの主題については賛成です。人間の集合体としての歴史ということですよね。

>まぁ、塩野さんに"科学的"な考察を求めるのは要求しすぎだという気もしますが(笑)
>
小説で科学的な要因を含めて商業的に成り立つかどうかという問題もありそうですね。(笑)

インフレ、生産力の低下、キリスト教の導入、ローマ帝国の崩壊という説明はわかりやすいですね。ローマにとってキリスト教はメリットがあるからこそ導入されたわけで、そのメリットが何かを説明することは重要だと思います。ローマのキリスト教化の理由を探ることは、ローマ帝国崩壊の理由を解き明かす鍵なのかも。

キリスト教は人材供給機関としては機能していなかったのでしょうかね。私の主観ですが、ローマ帝国後期は、為政者の人材が小粒なんですよね。キリスト教から人材の流入を期待していた面もあるのかも・・・なんて勝手に考えています。

>ローマ滅亡原因の議論とその結論は、時代によって変わるもので、その時代の雰囲気を表しているのかもしれませんね。
>
もしそうだとすると、気候変動で滅びたなんていうと、今の世の中の関心は環境問題ってことですかね。(笑)

・・・意外とあたってるかも。。。


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